« 退院してきました | トップページ | サンディエゴからエアメール »

2006/03/05

眼窩減圧手術報告します

さて、今回の入院で実際手術がどんなものだったか気になる方のためにご報告します。
まず、私は眼科専門の病院(オリ○ピア眼科病院)に入院しましたが私が受けた眼窩(がんか)減圧手術 は耳鼻科の先生が他の病院からきて行われます。その手術の方法は蓄膿症のやり方に近いそうです。
眼窩とは眼球が収まっている頭蓋骨の空洞のことをいいます。眼窩の内側は、眼球を動かす筋肉とその周囲にある脂肪によって埋められています。バセドウ病の影響でその脂肪と筋肉が炎症を起こして腫れるため、眼球が押し出されて眼球突出が起こります。手術をする前にまずはその炎症を抑えるのが先になります。バセドウの症状が落ち着くとともに自然と炎症が治まる人もいます。その炎症が治まると眼球も自然と引いてくる人もいます。が、私は炎症がひどくなり眼球突出も進行してしまったので、まず昨年4月に炎症を抑える治療をうけました。そこで眼球が引いてくれば手術までは必要なかったのですが、私の場合は突出具合がちょっとひどくて減圧の手術も必要だろうということは言われていました。ちなみにこの減圧の手術は今は半年待ちの状況です。
手術は片目ずつやります。私は入院3日目にまず左目の手術をしました。状態のひどいほうから手術するそうです。全身麻酔なので、当日の午前11時から飲食禁止になりました。点滴をしつつぽけ~っと過ごして午後7時過ぎから手術が始まりました。手術室に入る前に一本注射を打ちます。全身麻酔をする前の段階の注射です。これ、ちょっと痛いんですが、だんだんぽわ~んとしてきます。そしてその状態で移動式のベッドに横たわり手術室に連れて行かれます。手術室に入ると、早速「麻酔入っていきますからね~」と声がかかります。私は全身麻酔をするのはこのとき2度目だったので少々余裕がありました。「よろしくお願いします」と言った後、麻酔が入る感覚が分かりました。体が手足の先までぐわ~~んとしてきます。意識が遠のいていく感覚があって、「死ぬときってこんな感じだったりするのかなあ」なんて思った直後に意識はほんとになくなったと思います。
手術はだいたい1時間半ほどかかったようです。気付いたときには私は別室に移っていました。手術をしてくれた先生が入ってきて、「気分はどうですか?」なんて聞かれたんじゃないかと思うのですが、この時会話したことを私はその後覚えていなくて、付き添ってくれていた母から聞いたのですが、「(私)先生はどちらからいらっしゃったんですか?」「(先生)神奈川です。」「(私)そうですかー。私以前横浜に住んでいたんですよ。」・・・などと術後にどうでもいいような話を必死でしていたそうで、看護婦さんもクスクス笑っていたそうです。それを聞いて、まだ意識がもうろうとしている中でも自分の性格が出てるな~と我ながらおかしくなりました。たわいもない世間話を一生懸命していたように聞こえますが、私は手術前からその先生がどこの病院からくる先生なのか気になっていたんです。他の病院からくる耳鼻科の先生だとは知っていましたが、その病院と先生の名前を手術前にちゃんと聞いていなかったので。どこの病院から来ている何先生ですか?とほんとは聞きたかったところを術後にいきなりそんなぶしつけだろうとちょっと言葉を遠まわしに“どちらから?”なんて会話になったんだろうと思いました。そんな自分の姿を想像するとやっぱり笑えます(笑)
手術が終わったのが午後9時頃だと思うのですが、この全身麻酔の後の一晩って結構長く感じるんです。熟睡できればいいんだけれど、体がちょっと辛くて何度も目が覚めます。手術の内容によって辛さも違ってくるんでしょうが、今回は頬の内側をいじっているので、血がちょっとゼリー状のような感じで鼻を通って喉にながれてくるんです。何度もティッシュで口から出しました。最初は自分で手が動かせなくて母にしてもらっていましたが、朝方には状態が落ち着いてきて血圧計も取れて自分で手が動かせるようになりました。その頃には顔全体が重いような苦しいような痛いような感じも少し楽になっていました。そして早朝6時頃にはよたよたと歩いて自分の病室にもどりました。
その後先生から絵に描いてもらいながらさらに詳しく手術の内容を聞きました。医学ってすごいですね~。ほんとにその技術に関心してしまいます。まず、歯茎の上からメスを入れます。そして頬骨を四角く切り取りはずします。はすしてから目の下と鼻寄りの内側の骨を削ります。神経もその間にあるので注意が必要だそうです。削り終えたら、外した頬骨を元に戻して傷口を縫って終了です。
術後すぐに目はぐんと引きます。肥大化していた脂肪がその削られた空洞に入り込むために突出していた目は引きます。鏡で自分で見て感動しました。左目だけ引いて右目が出ているアンバランスさがおかしかったですが。右目も左を手術した一週間後に同じように行われ、無事両目が引きました。抜歯は術後だいたい一週間くらいです。抜歯の翌日から退院が認められます。私は抜歯翌日にさっさと退院してきました。入院は18日間でした。組織がちゃんと落ち着くには2、3ヶ月くらいかかるそうで、今も日に日に顔の様子が変わっています。はれぼったい感じが徐々に引いてきている感じです。
眼球突出の症状がある方、これを読んでどう思われるか個人差があると思いますが、不安になる必要はありません。安心して先生に任せてよいと思います。オリ○ピア眼科病院の体制はほんとにしっかりしています。入院中診察は毎日行われ、検査も様々あります。看護婦さんも手際がいいです。ここの病院にたどり着けてほんとに良かったなと思っています。ただ、その人の状態によって症状の出方、治療方法、治療の時期、治療の効果の表れ方、様々ですので、先生がその人に合わせて考えてくださいます。疑問にはしっかり答えてくれますし、本人の意思を尊重してくれますので、しっかり相談して納得のいく治療を受けると良いと思います。その人にとって最善の治療を受けたら、その後どれだけよい結果につながるかはあとは本人の治癒力次第だと思います!

« 退院してきました | トップページ | サンディエゴからエアメール »

「バセドウ病」カテゴリの記事

コメント

俺も先日オリンピア行きました!MRIを撮ったところ今にでも手術が出来る状態だが、自分まだ18歳なもんで・・・完全に骨が固まってからじゃないとリスクも大きいといわれ、20歳になってから手術をする予定です!!そこでいろいろと不安になっていたときにこのページにたどり着きました。ほんとにありがたかったです!! 手術頑張りたいと思います!

こんにちは!!
私も10月からオリンピアに通い始めました
今は吐州先生が見てくれています

中2でバセドウと診断されて
大学病院に通院し始めました
薬を飲み始めて約3年がたちます

先月MRIを撮りました
入院をしてステロイド治療をしたいと言われて…
今月の11日にまたオリンピアへ行くので入院の返事をするつもりです

やっぱり入院してステロイド治療したほうがいいのでしょうか…

1999年にオリンピア眼科病院で同じ眼窩減圧手術をしていただきました
僕はかなりの眼球吐出(見え方にも影響がかなりあり)重症でした。
その苦しみは文章では、表現しにくいですね。
井○洋一先生に診察→治療→手術していただきました。
この方は 神の手 僕はそう思います。
山口県在住なんで、九州の大学病院 他 
有名と言われる病院にて検査、診断、治療もすすめられましたが、
ココにいきつきました。
手術後 目の障害もなく現在に至ってます。僕にとって 今でも忘れられない 
スバラシイ病院です。 

こんにちは。私はアメリカ在住のものですが、甲状腺亢進症が原因で眼球突出を患っています。来月両目の手術を受ける予定ですが、上記の手術法とは全く異なり、目尻の上と目頭からメスを入れて骨を削る、とういう方法なのですが、それだと回復に約1ヶ月かかると言われました。おぐりん様は術後直ぐに眼の状態を見ることも出来たそうですが、私のドクターは最低3日はバンデージを外せないと言っています。(あと、痛みもかなりあるといわれました)日米でこんなにもやり方が違うのだと驚くと同時に、このままこちらで手術をうけるより、日本へ一時帰国した方がよいのか、迷っています。おぐりん様はその後、順調に回復なさったのでしょうか。また、痛みはどの程度あったのかなど、お聞かせいただけましたら助かります。宜しくお願いします。

8月1日から18日まで、私もオ〇ン〇ア眼科絵入院していました。私も管理人さんと同じ手術でした。先生は吐州先生です。
院長を始め看護婦の皆さんに親切にしていただきました。ありがたいです。
夕べ、さだ まさしの生さだという番組を見ていたので、今日の上瞼が少し腫れていました(T。T:)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109835/8952270

この記事へのトラックバック一覧です: 眼窩減圧手術報告します:

« 退院してきました | トップページ | サンディエゴからエアメール »